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土が変わると、
野菜の味が変わる。安曇野で本格的に野菜づくりを始めて21年になります。先祖の時代から数えると何年ってもんじゃないんですけどね。お父さんと一緒に中房温泉の近くの山道まで行って、そこの腐葉土、落ち葉を集めて堆肥にして畑に入れてます。ハウス1棟につき軽トラック一台分くらい。二人で2時間から3時間くらいかけて畑に運びます。
農家が野菜を作るとき、土がいちばん大事です。柔らかなところで根を張ってもらうと美味しくなる。土が変わると、野菜の味が変わります。堆肥を入れると土が柔らかくなって、野菜の根が張りやすくなる。味が全然変わるんですよ。
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減農薬栽培で、
大事に、手をかけて。除草剤は一回撒きますが、それ以外はしません。だから草取りがいちばん大変です。 消毒も好きじゃないのでしません。虫がいるかもしれないけれど、それくらいが自然でいいなと思っています。
土を作りながら野菜を育てていると、スケジュール通りに収穫できない。レタスとか、あづんど村に出したくても、タイミングが合わないこともあって…。それでも、手入れした土と減農薬栽培で、大事に野菜を育てています。
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美味しい長ねぎに出会えるまで、
4年かかりました。3月4月は、レタス。二十日大根。メロンは6月から8月。ピーマンも。
10月にはニンニクと玉ねぎ。真ん中でニンジン。今、新しく畑を借りて、土を作りながら、ここは何に適しているのか、手探りの状態。床もまだ浅いし、これから3年、4年かけて、じっくり考えていきます。
蕎麦を作っていた畑で長ねぎをやってるんですが、ちゃんと育つまで4年かかりました。腐葉土を入れて、ワラを入れて、堆肥も入れて。様子を見ながら、少しずつコンディションを整えていく。それくらいやらないと、土はできないし、おいしい野菜は作れません。一生懸命、焦らずに手間暇かけていくのが、私たちの仕事です。